2年次の学び

卒業までに必要な単位を修得し、きちんとした卒業論文を書くためには、2年次の学びが重要です。

授業のレポートとはちがい、卒業論文では、自分自身で研究テーマを決め、調査・研究を進めて、その結果を学問的な文章にまとめなくてはなりません。

そのためには次の3つの力が求められます。

  1. 研究テーマを見つける力
  2. 調査・研究を行う力
  3. 学問的な文章を書く力

自分自身の力で研究を進めるための基礎的な力を身に着けるのが2年次の学びです。


研究テーマを見つける

卒業論文にまでつながる研究テーマを見つけるためには、まず自分が何に興味を持っているのかを理解することが大切です。

概論系の科目を履修することは、研究分野や研究手法への理解を深めるだけでなく、自分が何を学びたいのか、みずからの興味関心を明らかにする機会を与えてくれます。

哲学専攻の中で関心がある分野の概論系科目を、(1年次に履修済みのものも含めて)最低2つは履修しておくと、研究テーマを見つける大きな手助けになります。

哲学科の概論科目
  • 哲学概論
  • 倫理学概論
  • 美学・芸術学概論
  • 日本思想史学概論
  • キリスト教学概論
  • 宗教学概論


調査・研究し書く力を身に着ける:必修科目「哲学基礎演習」

「哲学基礎演習」は哲学科唯一の必修科目です。哲学に関する専門的な研究を行うための基礎的な力を身につけることを目標とします。

「哲学基礎演習」は実習型の授業であり、次のような特徴をもっています。

  1. 論文・レポートの書き方を学ぶだけでなく、実際にレポートを作成することを通じて、みずから調べ、学問的な文章を書く力を養う。
  2. 小グループでのディスカッションを通じて、ゼミなどで討論に参加し、互いに学びを深める力を養う。
  3. 哲学科の先輩からそれぞれの学びの経験について話を聞き、発展的な学びへ向けた意識を高め、3年次以降の学習モデルを確立する。


学びを深める第一歩

2年次生は、関心のある哲学科の演習科目を1つ履修してみましょう。

3年次になると演習科目を履修することが多くなります。専門的な知識を深めるだけでなく、準備や復習にどれぐらいの時間がかかるのか、また専門的な研究にはどのような予備知識が必要となるのかを理解することで、3年次の学びにつなげましょう。


2年次履修相談

2年次は専門的な哲学の学びに向けた最初のステップとして、多くのことを学びます。

履修計画に無理はないか、3年次、4年次に向けた準備がきちんとできているのか。

哲学科では2年次生にたいし、2年次担任の各教員による個別の履修相談の機会を設けています。